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REVIEW · フェス・音楽祭

かのうみゆとMAKOTO.、駒沢で変わる舞台の空気——日韓交流おまつり

公開 2024-09-30 · 更新 2026-10-25 · CROSSWAVE EDITION

かのうみゆとMAKOTO.、駒沢で変わる舞台の空気——日韓交流おまつり
DATE2024.09.29

同じ祭り、違う空気と場所
2024年9月29日、東京・駒沢の日韓交流おまつりの記録

2024年9月29日、世田谷区の駒沢オリンピック公園中央広場は午後早くから徐々に人で満ちた。ソウルと同じ日韓交流おまつりでも、COEXのDホールとは全く違った。室内の密集した力ではなく、野外の余白と呼吸があった。急いで移動、集合するのでなく、公演を見るためというより一日の一部としてとどまる印象だった。

フィナーレの「K-POPシークレットコンサート」は午後3時45分から7時までの長い企画だった。だが、みゆ、MAKOTO.(マコト)、東亜樹の出番はソウル同様に短い。限られた曲数と時間、祭りの中の一場面という条件は、出演者に寛大とはいえなかった。

誰もが自由に近づける構造でもなかった。前方は指定席で、9月6日までの往復はがきによる応募と抽選が必要だった。偶然立ち止まる人でなく、意図を持って座る、すでに選ばれた客席へ届ける状況だった。

そこには別の緊張がある。客席は拍手の準備ができているが、そのぶん失望も早い。盛り上げるより信頼を示す舞台だった。

かのうみゆ・MAKOTO.(マコト)・2024年9月29日

ソウルと同じ選曲、違う舞台の言葉

二人の選曲はソウルCOEXと同じだった。

SETLIST5 TRACKS

駒沢・日韓交流おまつりの曲順

演奏順

  1. キューティーハニー・かのうみゆ/MAKOTO.
  2. パスワード486・かのうみゆ
  3. ジュリアに傷心・MAKOTO.
  4. 愛のバッテリー・かのうみゆ/MAKOTO.
  5. 青い珊瑚礁・かのうみゆ/MAKOTO./東亜樹

同じ曲と順番でも安易でなく、両公演を並べると意図が分かる。ソウルでは紹介、東京では確認に近かった。異なる場所で同じ演目を出すのは、見せたいものを明確に知るからできる選択だ。

「パスワード486」はみゆの一つの基準だ。声、発音、感情、態度を同時に示す。再選すること自体、東京でも同じ問いを受け止める宣言のようだった。

「パスワード486」——野外に表れた姿勢の違い

中央広場は音を集めず、風と周囲の雑音も舞台へ入る。そこでは歌の技量より姿勢が重要になる。大きくするより中心を守り、感情を押すより流れを管理する必要がある。

みゆは条件を理解していた。身体や不要な身振りを抑え、呼吸を低くして拍を安定させた。野外で大きく見せるより、散らばらないための戦略だった。

だから広い空間でも歌はぼやけなかった。人数でなく、歌自体が立っていたからだ。技術的な完成度以上に、繰り返しさまざまな場所で歌った経験からの判断だった。

同じ祭り、違う舞台・駒沢のかのうみゆとMAKOTO.

競争と共生の間——二人の均衡

「韓日歌王戦」後、比較され競争と見られてきた二人だが、この舞台の関係は均衡に近かった。みゆを語るのにMAKOTO.は欠かせない。

MAKOTO.の「ジュリアに傷心」は直接的な声、明確な感情、日本の歌謡の懐かしさを安定して届ける舞台だった。みゆはより抑えた方向で流れをつくる。衝突せず、それぞれの色を明瞭にした。

どちらも相手を圧倒しない。比較でなく並列の場だった。後のsis(シス/SIS/T)を考えると、競争相手がすでに共存できる構造を試していたのは興味深い。

「青い珊瑚礁」——三人の最後の場面

最後の曲「青い珊瑚礁」では東亜樹も加わった。ソウルの二人の曲が三人へ広がる、単なるフィナーレ以上の場面だった。一度きりの共演でなく、その先へつながる流れが見えた。

色は明確でも誰も飛び出さず、位置を保って終えた。祭りの締めとしても今後を示す場面としても説得力があった。

東京の舞台が残した印象

華やかな出来事より安定した印象が残り、中心にはみゆがいた。新しい顔でなく、選んできた方向を確認した。

同じ祭りと曲、違う街。その反復で舞台への姿勢が明瞭になる。大きく揺れず、急に変えず、条件で調整できる。注目され始めた人より、長い活動を考える表現者の姿だった。

ソウルと東京、室内と野外、偶然と選択を行く二つの場面は、みゆはどこへ向かうのかという問いへ集まる。

少なくとも駒沢で揺らがなかった。それは始まったばかりの物語でなく、十分積み重ねた過程の一部に見えた。