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REVIEW · コンサート・ライブ

かのうみゆ「TERMINAL」東京――14曲の先に続いた対話

公開 2025-07-20 · 更新 2026-10-24 · CROSSWAVE EDITION

かのうみゆ「TERMINAL」東京――14曲の先に続いた対話

2025年7月、東京・原宿のライブ会場RUIDOで、SIS/Tのアーティストかのうみゆのソロ公演「TERMINAL」が行われた。ミニライブとは異なる単独企画で、スタンディング、グッズ、アフタートークを含む多層的な催しだった。期待の高い会場には日本のファンと一部韓国のファンが集まり、活気があった。

グッズと開演前の空気

午後4時から入口で販売。Tシャツ、タオル、キーホルダー、チェキの4種で、チェキ以外は今回の新作だった。シャツはLの一サイズ、タオル2,500円、キーホルダー1,000円、チェキ1,000円。みゆ自身のデザインという説明も購入のきっかけになった。

販売中は周辺も比較的静かだったが、終了直前には列ができ熱が増した。グッズ購入と入場番号の割り当てが結びつく仕組みもあり、期待と緊張が自然に交わった。

入場とスタンディングの緊張

オンライン抽選の番号順に入るスタンディング形式で、席がないため順番が前方確保に直結した。遅い番号では前列が難しく、スタッフは安全と空間確保を事前に案内した。

開演まではできるだけよい位置を探しながら待った。小さな会場の密集の中で、他者との距離と視界が大切になった。

進行とセットリスト

少し遅れて登場し、オリジナル新曲「HELLO, TOKYO」で開幕。続いて「Password 486」, 「負けないで」, 「魔法少女」など、なじみの曲で熱を高めた。

全14曲の順序は以下の通り。

SETLIST14 TRACKS

公演セットリスト

演奏順

  1. HELLO, TOKYO
  2. Password 486
  3. 負けないで
  4. 魔法少女
  5. ANGEL NIGHT
  6. ロマンティックあげるよ
  7. 大丈夫だよ。
  8. Re:Road
  9. Time of Our Life
  10. Shake it Off
  11. 黒い心臓
  12. TERMINAL
  13. OVER DRIVE(アンコール)
  14. 愛のバッテリー(韓国語版、アンコール)

公演中は韓国語の歌詞とトークも交え、両国の客席へ配慮した。「負けないで」では一部を韓国語で歌い、韓国のファンも引き込んだ。

オリジナルの“大丈夫だよ。”はランダム抽選で選ばれた。曲を観客が決める仕組みが交流を深めた。ギターアンプの不調で一時中断する場面もあったが、ライブならではの出来事として温かく受け止められた。

客席の反応と熱気

反応は曲ごとに変わり、「魔法少女」と「Time of Our Life」は特に好評だった。日本だけでなく韓国のファンも集中し、小さなスタンディング会場では熱が互いへ伝わり、全体の反応になった。

後半の新曲「TERMINAL」は出会いと別れを描き、電子鍵盤中心の構成で新しい感触をもたらした。「OVER DRIVE」と韓国語版「愛のバッテリー」で最後まで勢いを保った。

Q&A前のオープニング

トークの前には、司会のnatsuco(ナツコ)が長い縁を紹介した。「誰かの推薦で司会をすることになりました。私的にも親しいので、自然に進められそうだと考えられたのだと思います」と説明。約10年前、みゆが15歳の頃も覚えている関係だと語り、集まったファンへ特別な意味を添えた。

いつから知ったかを尋ねる簡単な調査もあった。初参加から半年以内、1年以内、5年以内、10年以上まで幅があり、長い時間にわたるファン層を示した。

かのうみゆ ·   現場

Q&A――音楽、日常、対話

事前質問を使い日本語で進めた。通訳はなかったが、ファン同士で訳し合う姿も見られた。

  • 曲作りの順序:約8割はメロディーから、その後歌詞を書く。「TERMINAL」も飛行機を降りる時の気持ちに着想を得て旋律を完成させたという。
  • 好みと余暇:好きなドラマは日韓の俳優が出る“Eye Love You”、映画は『ティファニーで朝食を』。好みや感性を知る時間になった。
  • ソロ曲の数:未発表を含め約50曲あり、さまざまな案を準備している。今後もっと届けたいと語った。
  • 生活:学生時代は朝型ではなかったが、上京後は自由な生活になり、自然に朝起きるようになった。身近な話で場が和らいだ。
  • 題名の付け方:「黒い心臓」は歌詞の後に直感で思いつき、周囲の意見を受けて整えたという。
  • 旅行とおすすめ:海外ではナッシュビル、国内では沖縄へ行きたい。韓国の飲食店はサムギョプサル店とマムズタッチを挙げ、日本でも関連の体験ができると紹介した。
  • 世界で活動するために:語学と歌唱力の向上が必要で、学び続ける大切さを伝えた。
  • ファンとの直接の対話:音楽はあまり聴かないがライブへ来る人と、よく聴くが来ない人のどちらがよいかに、「選びにくいけれど、ライブで直接会い、目を合わせる瞬間が最も大切」と答えた。現場の双方向性を強調する言葉だった。
かのうみゆ ·   現場

この時間は回答だけでなく、同じ空間で存在を感じ、音楽と感情のつながりを分かつ場となった。率直で親しみやすい答えとnatsuco(ナツコ)の進行が、本編に劣らぬ経験を作った。

公演を振り返る

原宿RUIDOでの「TERMINAL」は音楽だけでなく、ファンの体験、没入、即時の交流、アフタートークを含む催しだった。狭いスタンディング会場、抽選、二言語、参加型Q&Aが、両者で作るライブ感を強めた。

日本のファンと一部の海外客を考えた運営、前後の物販、体験設計、トークを合わせ、今後のソロ公演の参考になる構成だった。