← CROSSWAVE EDITION

REVIEW · コンサート・ライブ

住田愛子とOVAL SISTEM、吉祥寺SHUFFLEを満たしたバンドサウンド

公開 2026-05-04 · 更新 2026-10-24 · CROSSWAVE EDITION

住田愛子とOVAL SISTEM、吉祥寺SHUFFLEを満たしたバンドサウンド
DATE2026.05.03VENUE東京・吉祥寺SHUFFLETIME18:30・OVAL SISTEMライブ
LIVE2 TRACKS

公演で確認できた曲

全セットリストと演奏順は確認できていません。記事で確認できる2曲を掲載しており、以下は演奏順ではありません。

  • Never Alone
  • I Surrender

吉祥寺SHUFFLEでの小規模ライブ

日本のバンドOVAL SISTEM(オーバルシステム)が東京・吉祥寺のライブハウスSHUFFLEで公演を行った。小さな会場で舞台と客席が近く、大規模会場の華やかな演出より、バンドの音と現場の空気に集中するライブだった。

吉祥寺は東京でもライブハウス文化が盛んな地域の一つ。アリーナとは異なるバンド公演が続き、SHUFFLEもインディーズや小規模アーティストの出演で知られる。実際、距離が近く空間も大きくないため、ライブ特有の密度を強く感じた。

開演が近づくと、場内は素早く埋まった。後方まで観客が入り、密度と熱が生まれた。関係者によれば、普段より多い来場だったという。開演後も、後ろまで人でいっぱいに見える空気が続いた。

住田愛子・2026年5月3日、東京・吉祥寺SHUFFLE

住田愛子を中心とする力強いバンドサウンド

中心にいたのは住田愛子の声だった。冒頭から強いバンドの音に安定して声を乗せ、間を空けずに複数曲を続け、エネルギーを高く保った。小さな会場でも、音の圧力と声の力は強かった。

韓国の視聴者になじみ深いテレビの像とは違った。「トロット・ガールズ・ジャパン」「日韓歌王戦」「日韓トップテンショー」で知られる一方、OVAL SISTEMでは強いロックボーカルが現れた。安定した歌唱を中心とするテレビより、バンドの中でエネルギーを押し出す姿が際立った。

「Never Alone」「I Surrender」なども印象に残った。ドラマと結びついて親しみを感じる曲もあり、初めて聴く曲も、日本のロックらしい旋律と構成で自然に流れに入れた。感情的なメロディーと強い音が繰り返し交差する舞台だった。

住田愛子・2026年5月3日、東京・吉祥寺SHUFFLE

かのうみゆにつながるOVAL SISTEMの縁

目についたのはギタリストiBerry(アイベリー)の不在だった。本来のメンバーだが体調の問題で参加できず、別のギタリストが代わりを務めた。

それでも大きな空白は感じなかった。代役も安定して弾き、全体のバランスが保たれた。急場をしのぐより、予定のライブをできるだけ整えて届ける運営に見えた。

ただ、かのうみゆとの接点を知る観客には不在が気になったはずだ。みゆは同バンドを題材とするドラマ「地下アイドルの方程式」でiBerry役を演じた。ギタリストという役を通して接点ができ、そこからバンドに関心を持つファンも少なくなかった。

実際、出演を機に一部のみゆファンにもバンドへの関心が続いた。ドラマで音楽や雰囲気に触れ、公演や活動を追うようになったのだ。

その点で、このライブはみゆを通してバンドを知った人にも興味深いものだった。iBerryの不在も重なり、ドラマと実際の舞台が自然に結びついて思い浮かぶ場面にもなった。

落ち着きと集中のある客席

観客は比較的落ち着いていた。韓国の会場でよく見る大歓声や大合唱より、音楽自体を聴く空気だった。曲によって拍手や反応はあったが、静かに集中する日本のライブハウスらしい鑑賞風景を感じた。

後半になると熱が増した。最後のパートでは観客を立たせ、スタンディングへ移り、アンコールを経て頂点へ向かった。住田も反応に満足したようで、舞台と客席の距離がさらに縮まった。

小さいからこそ、その実感は直接届いた。大歓声や巨大演出ではなく、音と歌の感情が近くで伝わる。音楽を聴く以上に、その場の空気を体で感じるライブだった。

終演後のチェキ特典会

終演後はメンバーが客席側へ出て、ファンと写真を撮り、短く話すチェキ特典会があった。進行は速すぎず、撮影後にも自然に会話できた。ただ撮って移動するより、ライブ後の挨拶に近かった。

会話の時間が予想以上にゆったりしていた。撮影後すぐ移動する特典会も多いが、この日は一人1分以上、ときには2分近く話す場面もあった。感想や近況をくつろいで交わしていた。

事務所の関係者が直接動く姿も見えた。大きなプロジェクトというより、小さいチームで現場を回す印象で、それもライブハウスならではの身近さにつながった。

近年の特典会では、撮ってすぐ次へ進んだり、数秒しか挨拶できなかったりすることもある。この日は短い会話が自然に続く余裕があった。規模が小さいからこそ可能な面もあるが、単なる撮影以上の満足につながっていた。

バンドライブの実感を伝えた舞台

SHUFFLEは大規模会場のコンサートと明確に異なるライブだった。巨大LEDや華やかな装置より、バンドと歌のエネルギーを直接届ける。小さいからこそ密度と現場感が鮮明だった。

舞台との近さが特に印象に残った。演奏の細部と声の感情が直接届き、空気と音を体で感じる。圧倒的な規模より、小さな空間で一緒に呼吸するライブだった。

住田の声もテレビとは異なる印象を残した。放送での安定した歌唱や整った進行より、強いロックの力と場をつかむ姿が見えた。曲が進むと声と演奏が重なり、後半へ向け熱を高めた。

みゆとの接点も興味を深めた。ドラマでバンドやiBerryを知った人には、実際の演奏を見ること自体が新鮮だ。本人が体調で不参加だったことも重なり、ドラマと現実が交差するような印象もあった。

それでも重い空気にはならなかった。代役の安定した演奏と全体のバランス、住田を中心とするエネルギーを最後まで保ち、自然に締めくくった。

単なる小会場ライブ以上に、近い距離、密度のある音、終演後の交流を含め、小規模なバンド公演文化を直接感じる時間だった。華やかな規模ではないからこそ、バンドの色と場の空気が明確に残った。

関連資料