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FEATURE · 칼럼

『チェンジストリート』でかのうみゆを知ったら、次に聴きたい曲

公開 2026-02-16 · 更新 2026-10-25 · CROSSWAVE EDITION

『チェンジストリート』でかのうみゆを知ったら、次に聴きたい曲
番組チェンジストリートアーティストかのうみゆ

『チェンジストリート』の日本人出演者には、倖田來未、Crystal Kay(クリスタル・ケイ)、川崎鷹也らとともに、かのうみゆの名が並んだ。目当ての歌手を待って番組をつけた人には、初めて出会う名前かもしれない。一方、みゆのライブを見てきた人なら、小さなステージや自作曲で親しんだ歌手が、今度はどんな曲でほかの出演者と共演するのか気になるだろう。同じ顔ぶれを見ても、聴き手の出発点はそれぞれ違う。

だから今回の出演については、「なぜ制作陣が彼女を選んだのか」よりも先に、目を向けたいことがある。みゆはどんな場所で歌い、どんな曲を自分で書いてきたのか。番組で初めて名前を知った人が、そのライブや音楽までたどり着けるなら、出演者一覧は一人の歌手を知る入り口になる。オーディションで歌った曲と、自分の名前で発表した曲をともに聴くことで、テレビの一場面の外へ、活動の広がりが見えてくる。

互いの街へ渡る音楽番組

ENAとフジテレビが共同制作した『チェンジストリート』は、日韓国交正常化60周年を記念する音楽番組だ。フジテレビの公式紹介によると、両国のアーティストが互いの国を訪ねてストリートライブを行い、現地の文化体験やスタジオトークも届ける構成となっている。歌が響く場所と、その場所に出会う歌手の反応も、番組の一部なのだ。

放送を待ちたくなる理由も、そこにある。なじみの曲をどんな空間で歌うのか、違う言葉を話す音楽家とどのように出会うのか。決まった勝敗を追う代わりに、街の風景と歌が並ぶ。ただし、番組が掲げる形式と、個々の出演者の実際のステージは、分けて考える必要がある。誰を初めて知るかは視聴者によって異なり、記憶に残る場面は実際のライブの中で生まれる。

みゆの出演は、sis公式サイトも2025年12月17日に告知した。当時案内された初回は、韓国ENAが12月20日午後9時30分、日本のフジテレビが12月19日深夜26時45分だった。フジテレビは関東ローカルでの放送と、放送直後のFOD配信を案内している。両局が同じ時刻に放送したわけではない。出演を知る窓口は違っても、両国の視聴者が同じ音楽番組でみゆと出会える機会ができたことは確かだ。

かのうみゆ · 『チェンジストリート』出演時

オーディションで出会った声、その前からあったギター

みゆを韓国の視聴者に知らせた活動には、『トロット・ガールズ・ジャパン』『日韓歌王戦』『日韓トップテンショー』がある。その中で歌った「Over Drive」は、JUDY AND MARYの曲だ。みゆの音楽を紹介する際によく登場する曲だが、自作曲とは区別したい。知っている原曲をある歌手の声で聴き直す楽しさと、その人がつくった歌に初めて触れる楽しさは、それぞれ違う。

テレビでの活動より前には、ギターを手に歌っていた時間がある。公式プロフィールには、幼い頃からギターの弾き語りでライブを行い、2013年から2019年までミュージックシティ天神に連続出演した経歴が記されている。オーディション出身という一言だけでは、この時間が見えにくくなる。地元でのライブとテレビの歌唱対決は、どちらかがもう一方を置き換える経歴ではなく、同じ歌手が歌を届けてきた異なる場所だ。

この二つの場面を思い浮かべると、選曲にも関心が向く。カバーでは、原曲を知る聴き手の記憶がステージに加わる。自作曲では、その歌手のほかの曲を知る観客と、初めて聴く観客が出会う。どちらがより本当の表現かと順位をつける必要はない。一方が親しみを足場に届くなら、もう一方は最初のメロディーから聴き手との関係を始める。

オリジナル曲へと続く道

みゆのソロのレパートリーには、「DO IT NOW」「あきらめないで」「Re:Road」「Terminal」「Baby Paradise」などがある。続けて聴くと、一つの雰囲気だけでみゆを説明することは難しくなる。明るく動く歌と、ゆっくり心に残る歌を並べれば、オーディションの一場面だけでは分からなかったライブの呼吸に耳が向く。

「DO IT NOW」と「あきらめないで」では、前へ進む力がまず届く。一方、「Re:Road」では、感情が一気に噴き出す瞬間よりも、続いていく流れを聴きたくなる。この違いは、強い曲と弱い曲という区分より、聴き手がそれぞれの速度で歌を受け取るための対比として捉えられる。最初に一曲に引かれても、次を聴くことで声の別の表情に出会える。

「Terminal」と「Baby Paradise」も、一緒に聴いておきたい曲だ。一曲だけで歌手の性格や人生を説明するより、異なる題名の歌が同じ公演に置かれたとき、何が変わるかを聴くほうがよい。音源や動画から一曲を選ぶことと、ライブ全体をたどることの違いも、そこにある。好きな曲を待つ間に、まだ知らなかった歌に出会う時間が生まれる。

テレビ出演から自作曲へと関心が続くことは、その曲を番組で歌うという意味とは限らない。声を覚えた後に公式チャンネルで別の動画を探したり、公演名と同じ曲を聴いたりする道もある。みゆの公式活動歴には、2025年の東京・原宿RUIDOとソウル・ONMAM THEATERでの単独公演『Terminal』がともに載っている。日本人出演者の一覧から始まった興味が、両国のライブの記録へつながる部分だ。

かのうみゆ · 『チェンジストリート』出演時

グループとソロ、同じ名前に出会う別の場所

みゆはsisでの活動とソロライブを並行してきた。グループの歌を聴く人と、本人の名前を冠した単独公演を訪ねる人とでは、最初から期待が同じとは限らない。重なり合う声を待つ人もいれば、ギターを持ったシンガーソングライターの曲をもっと聴きたい人もいる。どちらかが本当の姿で、もう一方は一時的な役柄だと決める理由はない。それぞれの公演で担う歌を見れば、その名前につながる場面が一つずつ増えていく。

『チェンジストリート』も、その場面の間に位置する。オーディションでみゆを知った人には別形式の番組であり、初めて出会った視聴者には過去のステージを探すきっかけになる。一度の出演が、知名度や音楽的評価の変化を保証するわけではない。ただ、歌に出会う経路が増えたことは具体的な事実だ。その先に何を聴き、どのライブを探すかは、一人ひとりの関心に委ねられている。

会場名を調べることも、音楽の聴き方の一つだ。原宿RUIDOとソウルのONMAM THEATERという異なる場所に同じ『Terminal』という公演名があれば、一人の歌手の歌が二つの都市でどう続いたのか気になってくる。両国を行き来するという表現が、漠然とした形容ではなく、実際のチケットや公演記録を伴う活動として見えてくる。番組がその時間のすべてを映すことはなくても、興味を持った視聴者がさらに探せる名前を渡してくれる。

初めて知った歌手の曲を、一度にたくさん覚える必要はない。まず耳に残った一曲から始めれば十分だ。オーディションのカバーとソロライブの一曲を並べれば、短い出演場面では見えなかった違いを、自分の耳で確かめられる。歌手の可能性を代わりに断言する言葉より、そうした聴く時間のほうが長く残るかもしれない。

出演者一覧の先に残る歌

新しい出演者を紹介するとき、「これから発見される歌手」という言葉は便利だ。しかし、それによって長く歌い続けてきた時間まで消す必要はない。みゆには、番組の顔ぶれに加わる前から歌っていた曲と、会いに来る観客がいた。『チェンジストリート』で初めて知る人に必要なのは、すでに実力を証明したという結論よりも、どの曲から聴けばよいかという具体的な案内だろう。

だから、番組で記憶に残る声があったなら、次にもう一曲聴いてみたい。「Over Drive」で知った人は自作曲へ、ソロライブを先に見た人はほかの歌手と共演した場面へ進める。番組名の下にあった名前が、実際に聴いた歌の記憶に変わる瞬間だ。かのうみゆの出演を待ち、もう一度見る楽しさも、その名前の隣に、まだ聴いていない歌が残っていることにある。