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REVIEW · 放送・映像

Namewee「Tokyo Bon」、聞き慣れた英語が別の拍になる

公開 2025-01-05 · 更新 2026-10-27 · CROSSWAVE EDITION

Namewee「Tokyo Bon」、聞き慣れた英語が別の拍になる
ARTISTNamewee(ネームウィー/黃明志)WORKTokyo BonFORMAT音楽レビュー

英語の単語を知っていても、日本語の音で聞くと一瞬考え直すことがある。「Tokyo Bon」はその短いずれを歌の題材にする。Nameweeの公式動画の題名が掲げる言葉もJapanglishだ。慣れた単語が別の言語の音の仕組みを通って変わることが、笑いと記憶の入口になる。

二宮芽生(Meu Ninomiya)、Cool Japan TVと共に作られた曲で、Nameweeの公式案内では2017年のアルバム『All Eat Asia』の2曲目「Makudonarudo (Tokyo Bon)」として掲載されている。動画とアルバムの異なる表題が共に示すのは、生活の中ですでに使われている音を舞台の材料にすることだ。

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黃明志「東京盆踊り Tokyo Bon 2020」feat. 二宮芽生 & Cool Japan TV|All Eat Asia 2018[公式MV]

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意味より先に残る発音

アルバムの「Makudonarudo」という表記が、曲の関心をよく表す。世界的な店名が、日本語では細かく区切られた音節を得る。元の単語を知る人は違いに気づき、日本語を使う人には日常の発音が改めて強調されて聞こえる。同じ音が、聞き手の言語によって別の冗談になる。

面白さは意味がわからないことだけから生まれるのではない。意味を知っていても音の長さや形が変わることから生まれる。覚えるべき表記だった外来語が、歌では反復し、まねできる素材になる。通訳で滑らかに整えると消える差を、そのまま聞かせる方法だ。

発音の冗談が置かれる場所

日本語の英語を笑いの題材にする形式には緊張もある。発音を不器用な模倣としてだけ扱えば、その言葉を使う日常は見えにくい。興味深いのは、借りてきた単語が日本語の中で独自の生活語になっていることだ。元の英語に戻して初めて意味を持つ音ではない。

曲に出てくる言葉を、すべて日本文化の象徴や美しい自然の像に読み替える必要はない。次々に現れる固有名詞や外来語には、それぞれ異なる背景がある。音をつなぐ速さと、実際にその言葉が指す対象を区別して聞くほうが、この言葉遊びを長く楽しめる。

踊りに加わるための招待

Cool Japan TVは「Tokyo Bon」を日本文化をテーマにした映像として紹介し、企画、映像、振付、キャスティングを担当分野に挙げる。題名の盆踊りという言葉も、歌と踊りを一緒に手渡す方法を示す。発音をまねることと動作をまねることが、一つの参加の仕組みに入る。

言葉をすべて理解してから体を動かす必要はない。反復する音や動作が先に参加の場所を作り、意味は後で調べてもよい。旅人にとっての異文化と、暮らす人にとっての日常が同じ踊りに入れる点に可能性がある。文化の差がすべて消えたというより、一緒に繰り返せる小さな単位を用意したと見るのが適切だ。

画面の外へ移った名前

制作側は2019年8月9日、神田明神で「TOKYO BON DANCE FEST 2019」を企画した。公式案内には盆踊りとライブイベントが並ぶ。映像から始まった名前が、人々の集まる行事につながったことに、企画の方向が表れている。

「Tokyo Bon」の印象的な点は、文化交流という大きな言葉より、頭から離れない発音を作る技術にある。短くまねできる音と動作が曲を呼び戻す。知らない言語を完全に理解する前にも参加は始められる。その小さな入口から、この言葉遊びは力を得ている。

音源・制作情報

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