← CROSSWAVE EDITION

REVIEW · コンサート・ライブ

イエロー・モンスターズ——弘大サンサンマダンにスラムゾーンが開く夜

公開 2012-10-31 · 更新 2026-10-24 · CROSSWAVE EDITION

イエロー・モンスターズ——弘大サンサンマダンにスラムゾーンが開く夜

雑音でなく力として残る夜、イエロー・モンスターズ
サンサンマダンで示したパンクロックの現在

パンクの舞台は音源だけで届ききらない。歪むギター、速いテンポ、荒く吐く歌詞は現場で完成する。2012年10月最後の日、弘益大学近くのKT&Gサンサンマダン・ライブホールのYELLOW MONSTERS(イエロー・モンスターズ)公演はそれを鮮明に示した。予備知識なく来た人も、いつか音と空間に自然に吸い込まれる夜だった。

弘大、ライブハウスの意味

ホールは弘大インディーを象徴し、多くの出演者が通った。壁の写真は、チャン・ギハと顔たち、CRYING NUT(クライング・ナット)、キム・チャンワンらの歴史を示す。会場以上に、韓国大衆音楽の層が交わる記録の場所だ。

この日もその延長だった。長く弘大で活動し、EBS「スペース共感」で知られたバンドだが、本当の魅力はテレビ以上に生で見える。

定期公演と反復の力

当時10月の毎週水曜夜に定期公演を行った。同じ時間と空間に積む公演は、一度きりと違い、バンドにも客にも特別で、固定の客席を自然につくる。

料金は前売2万ウォン、当日2万5千ウォン。初めてには負担にもなるが、始まれば重要でなくなった。力と密度は数字へ換算しにくい体験を届けた。

オープニングから本編へ、途切れない流れ

先にRUX(ラックス)が出た。全体の空気を決める役として、短く強い舞台で緊張を速く上げ、会場をパンクの夜という共通感覚へ集めた。

本編のバンドは流れを継ぎ、色を示した。知らない人もリズムへ身を任せられ、反復フックと直接的な音が一つにした。単純さと率直さが強みになった。

2012年10月31日・サンサンマダンのYELLOW MONSTERS公演写真
2012年10月31日・サンサンマダンのYELLOW MONSTERS公演写真

スラムゾーン、もう一つの言葉

客席に自然にできたスラムゾーンが印象的だった。円形に空間をつくり、身体をぶつけて力を放つ、パンクで見られる参加の遊び場だ。

2012年10月31日・サンサンマダン公演チケット
2012年10月31日・サンサンマダン公演チケット

激しく見えても暗黙のルールがあり、過度な力は避け、転べばすぐ手を貸す。攻撃でなく共有の動きだ。技術より呼吸、同じリズムに乗る感覚が重要となる。

自然にできた輪へ、観客は音に反応して入った。一定以上の信頼と力がバンドとの間にある合図だった。

パンクは今も現場の音楽

音源以上に荒く直接的な音と、ほぼ距離のない構成が本質に近く、生で強い理由を示した。

新しい主張より、基本の力を再確認した。複雑さも説明も不要で、反復する拍と声、客の動きが一つの場面を完成した。

弘大の夜に残るもの

外へ出ても雑音のような響きが耳に残ったが、不快さよりよく遊んだ感覚だった。パンクが生き、弘大のライブハウスが中心の一つだと静かに示した。

大公演やフェスとは違う記憶だ。規模は小さく密度は高い。その密度こそライブの大きな美点だった。