REVIEW · 楽曲・アルバム
PSY・S「Angel Night」――電子音とCHAKAが作る動く夜

カラオケ番号
PSY・Sの「Angel Night〜天使のいる場所〜」は、夜という題名を静かな風景に置かない。速く動く電子的な音とCHAKAの高く伸びる声が、ともに曲を動かす。『シティーハンター2』のオープニングとして覚えている人には、物語の始まりを知らせる音楽でもある。夜のイメージに速度と明確な輪郭が加わる曲だ。
技術と声が担う二つの役割
PSY・Sは松浦雅也とCHAKAのユニットだ。ソニーの公式紹介は、フェアライトCMIを使う技術的な音とCHAKAの歌声を並べている。一方には電子音楽の機材とそれを扱う作業があり、もう一方には言葉を旋律に変える声がある。その役割の出会いが、ユニットの構成そのものを説明する。
「Angel Night」では松浦が作曲と編曲、松尾由紀夫が作詞を担当した。音と言葉が別々の作業を経てCHAKAの歌に集まる。題名が呼び起こすロマンも、この制作の関係にある。電子的な表面が作る空間へ人の声が入ることで、夜は風景の名前から誰かが動く場所へ変わる。
オープニングから覚える名前
オープニングは短い時間で作品への扉を作る。繰り返し見る人にとって、同じ音楽は人物や世界との再会を告げる。「Angel Night」も、曲名を知る前に場面とともに覚えられることがある。音楽への親しさが先に積もり、後から歌手やユニットの名前が続く道筋だ。
名前をたどると、オープニングの記憶に二人の音楽家の仕事が加わる。CHAKAの歌唱と松浦の電子的な音は別々に説明できるが、鮮明な印象は二つが同じ方向へ動くときに生まれる。この夜が速く活動的である理由も、その結合にある。アニメへの入口がPSY・Sを知る入口へと続いていく。
参考資料
音源・制作情報
Sony Music:Angel Night 楽曲紹介 ↗ · Sony Music:PSY・S SINGLES+ 紹介 ↗