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REVIEW · 音楽・アルバム

イ・ムジン「Coming Of Age Story」、終わる前から懐かしい今

公開 2026-10-28 · 編集更新 2026-10-27 · CROSSWAVE EDITION

不安な今日を、いつかの大切な場面として見つめる歌。「청춘만화」は完成した青春を祝う代わりに、まだ答えを知らない人と一緒に動くリズムを渡す。

「Coming Of Age Story」公式MVプレビュー · BPM Entertainment
「Coming Of Age Story」公式MVプレビュー · BPM Entertainment ↗
ARTISTLEE MU JIN · 이무진WORK청춘만화 · Coming Of Age StoryRELEASE2024-10-07

カラオケ番号

2026.10.27 確認
TJ
이무진
公式楽曲情報 ↗
番号を押すとコピーできます。

青春を歌う曲には、ときに二つの時間が流れる。何になるか分からず揺れている今日と、あの頃は美しかったと言える遠い未来。イ・ムジンの「청춘만화(Coming Of Age Story)」は、その二つを同時に見つめる。まだ過ぎていない今を、いつか懐かしむという予感。その明るさには、初めから少しの名残惜しさが混じっている。

2024年10月7日発売のミニアルバム『만화(滿花)』のタイトル曲は、青春を遠くから回想する声というより、その中で進む方向を探す声に近い。揺れながらも、今をただ耐えるだけの時間にしたくない。その気持ちを動かすのは、立派な成功談より一曲の推進力だ。

美しい場面になる前の時間

青春という言葉は、外から見ると簡単に輝く。その中にいる人にとっては小さな悩みが一日を占めることもあるのに、通り過ぎた人は数枚の良い写真で覚えていたりする。この曲はその差を消し去らない。良い記憶になるかもしれないという期待と、今はまだ答えが分からない気持ちを並べて置く。

タイトルの漫画というイメージは、その時間に与える額縁のようにも読める。人生は最初から整った物語だったと決めるのではなく、次の場面を知らない人も自分の物語の中にいると感じさせる。未来の自分が今日を違って覚える可能性があるなら、今の不完全さをすぐ失敗と呼ばなくてもよい。そのくらいの余白から始まる楽観だ。

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公式MV

BPM Entertainment · YouTubeで見る ↗

気持ちを立ち止まらせないリズム

単なる慰めのバラードという言葉では収まりにくいのは、曲に動きがあるからだ。悩みを説明するところにとどまらず、広がるサビへ向かっていく。話して気持ちを整理するような部分と、旋律を長く伸ばす部分が交互に現れ、ためらいにも進む向きを与える。

イ・ムジンの声は、その二つの大きさをつなぐ。日常の言葉に近い親しみを保ちながら、旋律が大きくなる場面では視野を広げる。明るさは、心配が解決した証明というより、心配を抱えたまま体を動かせる力になる。答えをもらって出発するのではなく、歩きながら次の考えに出会う曲だ。

代わりに生きようとはしない応援

この曲の作詞を担ったのはイ・ムジン自身。印象に残るのは、人の人生を外からまとめる断定より、同じ時間を通りながら話しかける近さだ。不安をすぐ些細なものに縮めることなく、それが今日のすべてにならないよう歌の大きさを広げる。

青春だから必ず楽しまなければ、という命令として受け取らないほうが気楽に近づける。楽しくない日も自分の場面として残り、毎瞬を上手に生きたと証明しなくても時間は続く。高揚するサビは、完成した人への祝福より、まだ自分の物語を書いている人への応援として響く。

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公式ライブクリップ

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MVからライブへ、声を追いかける

掲載したのはBPM Entertainmentの公式MVと、イ・ムジン公式チャンネルのライブクリップ。まずMVで全体の流れに触れ、それからライブへ移ると、映像の場面を追っていた視線が歌い手や演奏へ向かう。同じサビでも、声がどんな呼吸で入り、抜けていくのかに注意を向けて聴ける。

もう一本は『2024 イ・ムジン全国ツアーコンサート[別冊付録]』というタイトルで公開された公式ライブ。二本を並べると、一つの録音を覚える聴き方から、別の空間にある歌を追う聴き方へと広がる。上手さに点数をつけるより、同じ曲がどこで近く感じられるかを探す順序が似合う。

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2024全国ツアー[別冊付録]公式ライブ

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今日を早くも過去にしてしまわないために

青春の歌は、美しい記憶を取り出すのが得意だ。この曲の面白さは、まだ記憶になっていない時間を、そんな目で少しだけ見つめさせるところにある。今の自分が頼りなく見える日も、未来の自分は今日をもう少し優しく見るかもしれない。

だからといって、すべての瞬間を今から思い出として包む必要はない。リズムは回想の中に座るより、まだ残る場面へ体を向けさせる。懐かしむ日が来るから今日を完璧に、という重さより、まだ終わっていないから次へ行こうという気持ち。その小さな差に、大きな生気がある。